久々投稿になりましたが…何からいこうかと考えて、6月といえば梅雨…で、これでしょう。とw
お客様からのご質問が大変多いものにお答えするコーナー、「髪のハテナ?」今回のテーマはこちらです。
「梅雨に髪はなぜ広がるの?」
こちらを<原因> <美容室での対策> <ホームケアでの対策>と3回にわたってお送りしようかと。では早速。
~原因~
まず、諸説を紹介します。
湿気が髪に付着
空気中に霧散している水分が、髪の毛小皮(キューティクル)に付着
→髪1本の体積が増える→髪の比重(重さ)より、増えた体積が勝ってしまう
→1本1本が隣の1本を押す形となり、ヘアスタイル全体が膨張。
湿気の水分がダメージ部に浸透
髪が傷んでいる=髪を守っている毛小皮が部分的に損傷している
→損傷部分に水分が浸入→水分で部分的に膨張→膨張部分が毛髪一本一本に対して均等でない
→パーマのように計算されたカールではなく、不自然なカールになりヘアスタイル全体が膨張。
要するに
梅雨は湿気が多い→髪の水分コントロールがうまくいかない→広がる
ということです。
逆に、梅雨にぺたっとなる方も同じことが言えます。
湿気が付着率より浸透率のほうが高く髪の比重が増してしまい、ウエット状態に近くなってしまうことです。
主に軟毛や細毛の方に多いのですが、髪質は十人十色なので一概には言えません。
梅雨に限らず、単純なことですが、生活のなかで髪が広がる順番は
お風呂で髪が濡れた状態>ドライヤーで乾かした状態>ドライヤーでのオーバードライや自然乾燥
でして、髪も体細胞の一部ですから、水分と密接な関係があります。
そもそも髪の健康は髪質問わず、「ドライ時に保持できる水分量で決まる」といっても過言ではありません。
健康な状態でドライ時には髪の自重の12%前後保持できているのが理想です。
ダメージなどで水分量が保持できない髪は、単純にもろくなり、枝毛や切れ毛の原因になります。
もちろん、梅雨の湿気の影響も多く受けます。
逆に水分量が保持できている髪は、ツヤがあり、広がりません。そして湿気の影響も受けにくいのです。
~湿気のこと~
湿気を中心に考えれば、湿気の少ない通常時には液状の水に単純に影響されている髪も、
湿気の多い梅雨には水分が霧散している訳ですから、通常の髪が広がる順番が当てはまりません。
これが、思われているヘアスタイルが不自然でイレギュラーに影響を受ける=梅雨は困る。となります。
原因は以上です。次は「美容室での対策」など。
*私の毛髪科学知識は、私が独自に約30年に渡り勉強したもので、諸説あることをご理解ください。
(実際に毛髪にはまだ科学者でも解明できない人体の神秘的な謎が多数あります。例=髪は生きてるのか、死んでいるのか?など)