髪のハテナ?「夏に髪はどうして痛むの?」美容室での対策

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前回の続き、髪のハテナ?

「夏に髪はどうして痛むの?」美容室での対策です。

 

写真はオーナー主催の美容室”alberia“での最強のトリートメント、”Acqua-veil”の施術中の写真です。

それでは。

 

▼美容室での対策

▽トリートメント施術

 

[ホームトリートメントと美容室施術トリートメントの違い]

大きく違うのは薬液成分と施術方法です

薬液成分は、免許をもった美容師でしか取り扱えないものが使える点です。
施術後効果が高く持続するものほど美容室専用品です。
ホームケアトリートメントで重視されているのは栄養分より施術後の手触りがよいものが多いです。

 

施術方法は、分かり易いのが加温方法。
各美容室の設備や独自方法での加温で薬液の効果を促進させます。

髪の手触りや質感など、天使の輪が出来るのは美容室施術。
それを持続させるためのホームケアトリートメントというのがオススメです。

 

[ダメージ回復目的]

毛髪内部栄養補給が有効です。

外部タイプよりは手触りなど結果が分かりにくいのですが、水分&栄養補給が目的でハリコシなどの変化があります。
トリートメントを毎日しているつもりでも、
気がついたら髪が細くなっていたりするのは外部タイプで、内部にトリートメントが浸透していない証拠です。

 

[ダメージ予防目的]

毛髪外部保護(キューティクル保護)が有効です。

内部タイプより施術後の手触りが圧倒的に違うのが特徴。
外部コートをすれば、キューティクル欠損部も表面が滑らかになるのが理由です。

トリートメントは内部タイプがいい、外部タイプがいい。ではなく、
内部タイプで栄養補給後、外部タイプでコートして栄養を逃がさないのが理想で、特に夏は両方が必要です。

 

▽トリートメント以外の施術

[カットについて]

「カットをしたほうが、早く伸びる?」とよく聞かれます。正解は、伸びやすいです。

 

髪には、怪我をした皮膚がかさぶたになるような自己修復機能がありません。
一度傷ついた髪は元に戻ることはありませんので予防が肝心です。
ダメージ部分は主に毛先ですが、その毛先のダメージ部分がすぐ上の健康な部分に、
ブラッシングなどの物理的影響などでダメージ部分が広がっていきます。

 

その他では、髪は全部が均等に伸びているわけではありません。
部分部分で伸び方が違い、ヘアスタイルが不均等になっていきます。
この不均等な部分に落ち着きがなくなり、お手入れ時に痛ませてしまう場合も多いです。


結局伸ても最後は切れてしまいます。その部分を予防的にカットすることが有効です。
いわば、伸ばす途中のメンテナンス的なカットをすることで、きれいな髪のまま早く伸ばすことが可能です。

 

[その他について]

カラーは赤茶けた紫外線系のダメージに有効です。
欠損したメラニン色素の変わりに、代わりの発色剤を入れてあげることは、
カラーの負荷率より、メラニン色素のあった場所を埋めてあげることで、毛髪のツヤが戻りやすくなる場合があります。

 

 

▽当店の施術

ヘアダメージのレベルに応じて、3typeのトリートメントがございます。

当店のトリートメントは、お値段が上がるほどいい物という価値観ではなく、
内部&外部&内部外部両方とケア目的ポイントを明確にした構成です。

 

ご自分の髪の状態がよく分からないという方は、
当店スタイリストが的確な毛髪診断をし、ご予算、ご希望のヘアスタイルにあったトリートメントをご提案させて頂きます。
夏のダメージケア、ぜひご相談ください。

 

 

▼alberiaトリートメント紹介

~* Treatment_”Acqua-coat”/トリートメント「アクアコート」 *~

髪外部コートタイプトリートメント。
短時間&低予算でできるお手軽トリートメントです。
毛先のパサツキが押さえられ、手触りがUPします。

~* Treatment _”Acqua-veil”/トリートメント「アクアヴェール」 *~

髪内部補修タイプトリートメント+「アクアコート」施術。
髪の内部に栄養を補給し、長持ちさせる外部コートをします。
(施術の最後にストレートアイロンでの特殊コートがついています)
トリートメントの持続力がUPし、天使の輪&サラサラの手触りになります。

 

トリートメントのほかにも、
オリジナル加湿施術のAcquaカラーやAcquaストレートなどの”Acquaシリーズ”で髪の状態を整える方法や、
エクステンションで直射日光を避けるヘアスタイルのご提案などもさせて頂いております。

 

次回は「ホームケアでの対策」です。

 

 

髪のハテナ?「夏に髪はどうして痛むの?」原因

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お客様からのご質問が大変多いものにお答えする、「髪のハテナ?」。

今回のテーマはこちらです。

 

「夏に髪はどうして痛むの?」

 

ちょっと(?)遅くなりましたがw
こちらを「原因」、「美容室での対策」、「ホームケアでの対策」と3回にわたってお送りします。

 

▼原因

まず、原因の諸説を紹介します。

 

▽高気温、紫外線によるダメージ

髪のダメージの外的要因が四季の中で一番高いのが夏。理由が高気温と紫外線です。

まず高気温ですが、単純です。気温が高い分、髪の水分が揮発しやすいということ。
髪の水分量が10%を切れば当然髪はもろくなり、枝毛や切れ毛、ツヤが出ないなどの症状がでます。

紫外線のダメージは、大きく分けて2つでアミノ酸の分解とメラニン色素の分解。
アミノ酸の分解は、髪の3大結合「システィン」を分解し髪がもろくなります。さらに頭皮の毛母細胞に悪影響を及ぼします。
メラニン色素の分解は、俗に言う「カラーの退色」の状態が赤茶っぽくおきます。

少量ならば殺菌作用があり体内でビタミンDをつくるうえで欠かせない紫外線も、
夏はネガティブ要素が強いので肌と同じように防ぐほうに努力をしましょう。

 

▽夏前からのダメージ

意外と知られていないのが、夏前にすでに夏のダメージが蓄積されることです。

高温は7月以降ですが、紫外線は5月からすでに強くなっています。
その夏前にご需要が多いのが縮毛矯正やデジタルパーマなど強めの薬液を利用した施術です。
5~6月に夏の紫外線対策をされないで毛髪に負荷をかけ、
秋まで美容室施術(回復、予防トリートメントなど)をされない方が、秋にダメージが顕著に出やすいパターンです。

 

ホームカラーやホームストレートパーマをされた方は、上記のパターンで2倍以上のダメージがでます。
単純に薬液が髪質にあわせてチョイス出来ないので結果強い薬液になり、髪に負荷をかけにくい施術ができないからです。

 

他にも冬の乾燥ダメージから髪が細くなり何もしないまま夏のダメージを受けてしまう方もいらっしゃるでしょう。
夏のヘアダメージは、夏前からの髪の状態も重要なのです。

 

▽夏のすごし方やホームケアのダメージ

ホームケアダメージで一番多いのは、「夏は自然乾燥。ドライヤーで髪を乾かさない」というパターンです。

簡単に言うと、常温ではキューティクルが引き締まらず、髪の中の水分は空気中にどんどん放出されていってしまいます。
ドライヤーのかけすぎも禁物ですが、熱を当てない状態で自然乾燥させることもオーバードライになるのです。

 

状況的には海やプール。
夏のイベントとしてかかせないですが、実は髪には最悪です。
海は塩分、プールは塩素が髪の表面のオイル分(エクステンションはコートWAX)を取り去ってしまい、
直に紫外線などの外的ダメージうけ、さらに自然乾燥。
夏のダメージ要因が集約されているといっても過言ではないでしょう。

 

ドライヤーで乾かすことに四季は関係ありません。
ダメージ要素の多い夏だからこそ、キチンとドライヤーで乾かしましょう。

原因は以上です。明日は「美容室での対策」をUPします。

 

 

*私の毛髪科学知識は、私が独自に20年以上に渡り勉強したもので、諸説あることをご理解ください。

(実際に毛髪にはまだ科学者でも解明できない人体の神秘的な謎が多数あります。例=髪は生きてるのか、死んでいるのか?など)

 

 

髪のハテナ?「梅雨に髪はなぜ広がるの?」<ホームケア>

<美容室での対策>の続き、髪のハテナ?「梅雨に髪はなぜ広がるの?」<ホームケアでの対策>です。
では早速。

~ホームケアでの対策~

シャンプー&トリートメント

[シャンプー]

結構お気づきでない方が多いのですが。

洗い方などは色んな所で良く見ますが、実はその前の湯洗(髪を濡らす作業)にポイントがあります。

ポイントは簡単です。シャンプー前に、最低2分以上よくお湯で流すこと。


あるデータではシャンプー前の湯洗の時間が平均30秒というのがあります。

これでは汚れの外的要因のホコリなどが落ちません。湯洗で落ちるものは湯洗でキチンと落としてからシャンプーすると、シャンプーの量も少なくて泡立ちますし、シャンプーの界面活性剤で髪を傷めることもありません。


[トリートメント]

トリートメント、コンディショナー、リンス。この順で髪の内部栄養補給タイプ、外部コートタイプです。

先程のシャンプー前の湯洗が2分以上されているのであれば、毛先10cmはなんでもいいのでシャンプー前につけてそのままシャンプーを。


あとはいつも通りトリートメントをし、バスルームの湿度を利用して少し放置して流しましょう。


ドライ&スタイリング

[ドライ]

自然乾燥は痛みますので、必ずドライヤーで。目的はウェット時に開いた毛小皮(キューティクル)を熱反応で閉じさせるためです。自然乾燥は開いたままの毛小皮から乾燥している空気中に水分が抜けてしまい、ドライ時の毛髪の水分が保持できません。


逆に言うと、毛小皮を閉じさせれば良いのですから、乾ききる前の90%ぐらいでドライヤーを終わりましょう。ちょっとだけ湿ってるぐらいの状態がベストです。ドライヤーで完全に乾かそうとすると、最初にドライヤーをかけ始めたところがオーバードライしやすいからです。


[スタイリング]

オイル系のコート剤で水分を保持できるようにし、お好きなスタイリング剤をつけてください。

ひと手間が、髪の水分を守ります。

高温のコテは、オイルでしっかりコーティングしてさっとすばやく巻きましょう。

エクステンションも同じですが、ダメージがきても外せるというメリットがありますので、巻きスタイルならエクステンションはオススメです。

 

~当店(alberia)でのホームケア商品~

こちらも少しご紹介させて下さい。
[aranciana X-treat protector(アランシアーナエクストリートプロテクター)]

髪の水分量を安定化させ守ること&無添加、無着色、無香料

この2つでヘアスタイルが美容室施術から市販品に比べ約1.5倍長持ちするよう設計しました。


[ご使用方法]

簡単です。詳しくはこちらのホームページにございます。
http://aranciana.com/protector/


2分以上お流し→コンディショナーをあご下からつけます

→クレンジングでやさしく頭皮をシャンプー

→しっかり流して全体にコンディショナーをつけて5分放置

→お流し

→コンディショナーをワンプッシュもう一度あご下からつけます

→しっかりタオルドライ後ドライヤーを10cmあけて襟足からちょっとだけ湿った状態までドライ

→ドライ後プロテクターを全体に塗布。プロテクターは乾いた状態ならいつでもご使用OKです。

ご紹介したホームケア方法は、お金もあまりかからず、やり方の順番やひと手間で効果がでる方法です。

(ホームページのエクステQ&Aのお手入れ方法などにもございます)

梅雨の髪の広がりなども、水分量が適切で髪に比重(重さ)がきちんとあれば、広がりにくいのです。
逆にぺたっとなる方も、適切な水分量でハリコシを与えて比重の軽いオイルでコーティングし水分の浸入を阻止できればOKです。

最初は?と思われるかもしれませんが、効果は絶大です。(当店のホームページのエクステンションお手入れ方法で実証済みです)

 

梅雨シリーズはこれにて。
面倒な梅雨も楽しく乗り切りましょう♪

 

髪のハテナ?「梅雨に髪はなぜ広がるの?」<美容室での対策>

<原因>の続き、髪のハテナ?「梅雨に髪はなぜ広がるの?」<美容室での対策>です。
では早速。

~美容室での対策~

ストレート施術

[縮毛矯正とストレートパーマの違い]

一般的には薬剤の違いと施術工程でアイロン施術を使用するかしないかです。
縮毛矯正が比較的強い薬剤を使用し、施術工程でアイロンを使用します。

縮毛矯正のほうがストレート力が圧倒的に高いのですが、
毛髪負担率はストレートパーマのほうが低いです。

[ご自分の毛髪タイプやご要望に適した選択]

ただ単に広がるからまっすぐに。となると単純に縮毛矯正ですが、
軟毛や細毛、ストレート後に夏はパーマ予定など状況に応じて選択が必要になります。

その答えは、信頼がおける美容師さんとのカウンセリングが全てだと思います。
ご自分のお悩み、今後のヘアスタイルの予定などをお話され、相談にのってもらいましょう。


ストレート以外の施術

[パーマについて]

逆転の発想です。くせがでてお困りなら、それをヘアスタイルにしましょう。
くせ毛風パーマなど、梅雨で広がる髪質を考えれば、ウェーブをヘアスタイルとして揃えてお手入れを簡単に。

特に、ぺたっとなってしまう方には有効です。
弱めで、やわらかくパーマをかけるとボリュームがでやすいです。

[その他について]

ダメージ部をカットして落ち着ける、トリートメントで髪の比重を増させ広がりにくくする、
エクステンションの重さで沈める。などがあります。

 

~当店(alberia)での施術~

せっかくなので少し触れさせて下さい。
[acquaストレートパーマ]

当店のオリジナル、「acquaシリーズ」の特徴は「オリジナルの薬剤調合と湿熱加温」です。
乾熱機械を使わず、湿熱で加温することにより、
乾熱の薬剤調合よりずっと髪に負担の少ない調合で施術できることです。

例えばacquaストレートは
単純に、ストレートパーマよりのびて、縮毛矯正のようにストンとならず、自然にのびます。
モイストストレートの独特な手触りは、梅雨でお困りの方にきっと光明になるものと信じています。
*ホームページのmenuに解説がございます
http://alberia.jp/menu/06straight.html

[カウンセリングの徹底化]

ご要望に応じて、当店ではmenuを当日変更なされてもまったく問題ございません。

実際にお客様のヘアスタイルや髪質を見させて頂かないと、
施術後にご満足頂ける適切なコメントをお話できないと考えているからです。
ですので、施術予想時間よりお時間を少し多めに頂ければと存じます。

一度でも当店へご来店頂いた方は「toroca!」電子カルテにて詳細なデータがございますので、
お電話やメールでのご相談もお気軽にどうぞ。担当者が真剣にお悩みを解決致します。

また、当たり前のことですが、
カットやトリートメントで十分に湿気の広がりを落ち着かせられる方に、ストレートパーマ系の施術はお勧めしません。
ご予算にも応じてしっかりカウンセリングさせて頂きますのでお気軽にご相談ください。

次回は「ホームケアでの対策」です。

髪のハテナ?「梅雨に髪はなぜ広がるの?」<原因>

久々投稿になりましたが…何からいこうかと考えて、6月といえば梅雨…で、これでしょう。とw
お客様からのご質問が大変多いものにお答えするコーナー、「髪のハテナ?」今回のテーマはこちらです。


「梅雨に髪はなぜ広がるの?」


こちらを<原因> <美容室での対策> <ホームケアでの対策>と3回にわたってお送りしようかと。では早速。

~原因~

まず、諸説を紹介します。

湿気が髪に付着

空気中に霧散している水分が、髪の毛小皮(キューティクル)に付着

→髪1本の体積が増える→髪の比重(重さ)より、増えた体積が勝ってしまう

→1本1本が隣の1本を押す形となり、ヘアスタイル全体が膨張。


湿気の水分がダメージ部に浸透

髪が傷んでいる=髪を守っている毛小皮が部分的に損傷している

→損傷部分に水分が浸入→水分で部分的に膨張→膨張部分が毛髪一本一本に対して均等でない

→パーマのように計算されたカールではなく、不自然なカールになりヘアスタイル全体が膨張。


要するに

梅雨は湿気が多い→髪の水分コントロールがうまくいかない→広がる

ということです。


逆に、梅雨にぺたっとなる方も同じことが言えます。

湿気が付着率より浸透率のほうが高く髪の比重が増してしまい、ウエット状態に近くなってしまうことです。

主に軟毛や細毛の方に多いのですが、髪質は十人十色なので一概には言えません。

梅雨に限らず、単純なことですが、生活のなかで髪が広がる順番は

お風呂で髪が濡れた状態>ドライヤーで乾かした状態>ドライヤーでのオーバードライや自然乾燥

でして、髪も体細胞の一部ですから、水分と密接な関係があります。

そもそも髪の健康は髪質問わず、「ドライ時に保持できる水分量で決まる」といっても過言ではありません。
健康な状態でドライ時には髪の自重の12%前後保持できているのが理想です。

ダメージなどで水分量が保持できない髪は、単純にもろくなり、枝毛や切れ毛の原因になります。

もちろん、梅雨の湿気の影響も多く受けます。
逆に水分量が保持できている髪は、ツヤがあり、広がりません。そして湿気の影響も受けにくいのです。

 

~湿気のこと~

湿気を中心に考えれば、湿気の少ない通常時には液状の水に単純に影響されている髪も、

湿気の多い梅雨には水分が霧散している訳ですから、通常の髪が広がる順番が当てはまりません。

これが、思われているヘアスタイルが不自然でイレギュラーに影響を受ける=梅雨は困る。となります。

 

原因は以上です。次は「美容室での対策」など。

 

*私の毛髪科学知識は、私が独自に約30年に渡り勉強したもので、諸説あることをご理解ください。

(実際に毛髪にはまだ科学者でも解明できない人体の神秘的な謎が多数あります。例=髪は生きてるのか、死んでいるのか?など)

ヘアケア「これでOK!シャンプーの仕方」

Hair care “OK with this! How to shampoo.”

ヘアケア「これでOK!シャンプーの仕方」

 

ここでは美容室”alberia”でお勧めしている毎日のケアの基本、シャンプーからドライまでをお話しします。

特別なものを使わずともこれを毎日されるだけでも効果があるとお客樣方からご評判を頂いてます。ぜひ実行してみて下さい。本当に簡単です。

 

~*Home care : お家でのお手入れ方法*~

▼シャンプー方法
2分以上お湯でしっかり流した後、
シャンプー剤をつける前にあらかじめコンディショナー等を中間から毛先につけ、つけたままシャンプーをして下さい。

▼コンディショナー方法
まずしっかりシャンプーを流して下さい。
その後頭皮に付けないように毛先を中心に優しくコーミングしながらトリートメントして下さい。
流す前に2分以上お風呂場で置いて流して下さい。

▼ドライ方法
まずバスタオルを2枚使い、ドライヤーの前に取れる髪に付着した水分をしっかり叩き取りして下さい。
バスタオルドライ後すぐにドライヤーで90%を目安にドライし、ヘアオイルを適量つけて毛先から優しくブラッシングして下さい。

▼おやすみ方法
ロングの方は大きくゆるめに三つ編みを左右で2つ作って(お下げの状態)おやすみ下さい。
もし寝起きで飽和するような膨らんだ(広がった)状態ならドライ時に90%以上乾いていませんのでしっかりドライ方法を実践して下さい。

~*~*~*~*~*~*~*~*~

以上です。
*後日それぞれの行程の解説を付け加える予定です

 

ただ、毎日されなければ効果はありません。継続が大切です。目標は1ヶ月後に周りの方に「髪が綺麗になったね」と言われる事でしょうか。

がんばってくださいね^^

あれこれ「知っとこ!髪の基礎知識」

Hair arekore “Shittoko! Basic knowledge of hair.”

あれこれ「知っとこ!髪の基礎知識」

こんにちは。山県です^^

今日は基本中の基本、「髪ってなんぞや」的な事をこれだけ分かってればかなり詳しいぞ的なイメージで(笑)

 

その前に。ここのblog形式で書く記事全般について2つお話を。

記事全般

ここで書かれる内容は、私が約30年の美容師経験を元に髪の事について残しておきたいというものを元に作成しております。

そもそも髪の事も現状の科学では100%解明されておらず、あらゆる事柄により常識が変わる可能性があります。

常に現時点での僕の知識を元に書いていきますが、ここの記事も随時編集が有ると思って下さい。

お客様視点

ここの記事はなるべく美容業従事者などではなく、一般の方向けに書くことにします。

髪については色々なサイトがあり情報も色々。で、ここでは僕の毛髪知識+美容師的な実際の経験を元に皆さんにお役に立てる様記載していきます。

なるべく短文で、なるべく分かり易く、なるべくすぐ効果のある記事にしていきたいと思っています……が、長文癖があるのでその辺はご容赦下さいw

あと、ここの記事を元にご自分でされたり、ご自分の合うやり方を見つけたりされる事は大賛成です。が、自己責任でお願いします。

以上です。

 

さてそれでは。「髪の基礎知識」について。

まず第一声でこれを。

「髪って不思議」

このことは髪に限った事ではないですが、本当に良く出来ています。人間の体って。誰が設計したのか知りたいくらい(笑)

 

そして、髪に限って言えば…

目的は頭皮他の保護

動物的に、他の動物のように全てを毛で覆うのではなく、必要な場所だけに必要な毛が生えて来るように進化したのです。

人間で言えば大事な脳が入っている場所の頭皮や、髪を伸ばせば耳、顔の周り、首、胸元や背中と保護する事になりますね。

何から…は、全ての人体に悪いとされる外的要因からです。暑さや寒さ、乾燥や湿気、日光(紫外線他)や雨(酸化水他)、体内の危険物質の排出(重金属他)、単純な打撃の緩和や鋭利物からの保護(外的要因からの保護)…etc.

何気なくあって当たり前という髪の存在は、実はいつも貴女とありながら貴女をいつも守っている大切な存在です。

…でと。次は髪の特徴です。

 

 

髪の特徴

動きの自由度があるのに強いというとても便利な髪。髪の特徴です。

髪の基本情報

本数=日本人で10〜12万本前後。

形状=日本人でほぼ直毛。

構成物質=ケラチン(硬質蛋白質)他。

構造=3層(毛小皮”キューティクル”で外、毛皮質”コルティックス”で中間、毛髄質”メデュラ”で芯の部分だが空洞有)。

伸びる長さ=1ヶ月で1cm前後。

太さ=0.1mm前後。

1㎠辺り=250本前後。

強さ=1本辺り100g前後耐える。12万本なら12t前後でアルミニウムとほぼ同等。

伸張率=150%前後で断毛。

膨張率=飽和水分量130%前後でこれ以上は吸収せず流れ落ちる。

最適水分量=乾燥時でも12%前後。

最適pH=5.5前後(弱酸性)。

毛周期=約6年。成長期(髪が生え続ける時間で約5年)・退行期(脱毛させる為の時間で約1ヶ月)・休止期(次の毛を準備する時間で約半年)・発毛期(次の毛が生えてくる時間で約半年)を繰り返す。

 

髪が生える仕組み

頭皮にある毛穴。そこに存在する毛母細胞(毛乳頭)から製造されます。なので、樹木のように先から伸びるのでは無く根元から押し上げられるように生えてきます。

そして髪には生える周期があり約6年(上記)。ということは1日に50本前後は抜けていい計算になりますね。この辺は長くなるのでまた抜け毛などの別項で。

 

髪の構造について

上記で少し触れていますが。一般的に肝心なのはよく聞かれると思いますがキューティクルとコルティックス。

キューティクルは髪を硬質タンパク質(ケラチン他)の鎧で覆っており髪を守っています。更に蛇腹のような形状になっており曲がったり伸びたり縮んだりします。なんて便利なw この鎧にダメージの少ない髪=外観的に綺麗な髪。と思って頂いて大丈夫です。

コルティックスはメデュラとの間の物質で多数のアミノ酸(シスチン他)からなり、単純にここの充実さが髪の元気度を決めています。一つの目安として元気度=髪の水分量でほぼOK。どこのどんな細胞でもそうですが、ドライ時でもどれだけの水分を蓄えているかで元気度と思って頂いて大丈夫です。

一応メデュラも。中心にあるので髪の芯と思われがちですが、実ははしご形状で空洞に近いです。実は髪の中でここが一番解明されていません。ある意味はしご状の方が強度が出るのかな?なんて思ったりしていますが。

でと。この項目の締めですが。大切なのはダメージが来る順番です。まず普段の生活でいきなりコルティックスからダメージが来る事はほぼありません。「キューティクルが剥がれる」とよく言われますが、鎧が剥がれて中身の大切なタンパク質(アミノ酸)が流れ出る。という順番です。ということは、如何に鎧をケアする事が大切かということですね。

鎧(キューティクル)は髪の表面なのでお手入れはホームケアでも出来ます。ここが大切なのです。具体的にはこのTips of hairの”ヘアケア”でUPしていきますのでそちらをご覧になって参考になさって下さい。

 

髪の個人差について

はい。個人差のお話。ここは美容師の経験でお話を。結論から言うと、単純に皆さん違うと思って下さい。

親子や兄弟でも髪質は違いますよね?遺伝子情報が違うのだから当たり前ですが、それを元にするとましてや他人なんて本当に違います。十人十色です。タイプ的に近い方はいらっしゃいますが、30年近く美容師をしていて完全に一緒という方を見た事がありません。(一卵性双生児では?とのお話もありますが先天的には同じでも後天的に例えば食事や髪のお手入れ方法が違ったりすると変わってきます)

で、ここからですが。なぜ個人差のお話か。用は髪が違うのだから、例えば友人に勧められたヘアケアやスキンケアが合わないのは基本的に当たり前という事が言いたいのです。その為に僕達プロがいます。もちろん合う合わないは好みもあるので一概には言えませんが、近い正解を出せる人がきっといると思います。本当に困っている事はぜひ信頼している美容師やケアリストに相談してみて下さい。

 

…特徴はこんなところで。あとは少しあれこれ追加です。

 

髪自体は使い捨て

基本的に髪自体は爪と同じく体からのほぼ排出物が遺伝子設計的に目的に合わせて変化(角質化)したもの。

故に髪を引っ張っても痛さも感じなければ(まだ頭皮に付いている状態ではまだ用があるから抜けないでと毛根から感じます)熱なども感じない。用は髪単体に感覚が無いのです。そして皮膚の怪我は瘡蓋から治りますが髪に自己修復作用はありません。この辺の理由はココこそ髪を作った存在(?)に聞いてみたいですw まぁ利害で言えば神経が無い方がいいのですが…あ、神経が無いから自己修復機能も無いのか(笑)

このお話の前提は髪が生えた後は死んでいるという前提ですが、刑事ドラマで髪が一本落ちてて犯人の身長体重血液型などが分かるんだから生きてるのでは?というお話もあるので使い捨てじゃないじゃないか!なんて話もありますが、細胞的には角質化後なので死んでいますが、DNAの話はほぼ毛乳頭残存かメデュラにたまに微量という話なので…あ、メデュラにあれば遺伝的には生きてるのか?髪の生死の話はまた長くなるので別項でw まぁ解明されていない部分の一つですね。

という訳で、神経と自己修復機能の無い約6年サイクルで生え変わる髪は基本使い捨てです。が、人間の髪は犬猫のように夏毛冬毛と生え変わる訳ではなく長い時間共にあるのでケアが必要になってくるのですね。

第一印象は髪で70%が決まる。という人もいます。使い捨てですが大切な髪です。綺麗な髪でお好きなヘアスタイルを楽しみましょう。

 

髪の関連物、皮脂膜について

ここでは髪と切っても切れない関係のお話、皮脂膜を簡単に。皮脂膜とは単純に汗(水分他)と皮脂(油分他)が混じったもので、体全体を覆っているバリアーのようなものと思って下さい。

髪のお話でなぜ皮脂膜が出てくるのか。それは髪が生える場所から髪そのものまでお世話になっているからです。要は髪自体もバリアーのお世話になっているという事です。

ただ問題があって、古くなった皮脂膜は乳化や酸化作用を引き起こし皮膚にダメージを与えたり雑菌の温床になったりします。ちなみに古くなった皮膚と古い皮脂膜が混ざり合うと垢になり、頭皮だと乾燥してフケになります。どちらもいいイメージは無いですよね。髪自体には2〜3日シャンプーしないと何も付けてなくても髪がベタついてきますよね。アレです。(ちなみに毎日シャンプーされる方なら髪の根元から皮脂膜がたどれる場所は1日平均10cm前後)

だからシャンプー、洗顔、ボディーソープで洗い流しましょう!…というのがよく見る宣伝文句ですが…僕は共存が大切だと思っています。新しい皮脂膜ごと落としきってどーする的なw もちろん新しい皮脂膜と古い皮脂膜を見分ける事は出来ないので、表面(古い)の皮脂膜は粗方落として皮脂膜自体を落としきらないのが理想と思っています。既存のものはほぼ皮脂膜の代替え品を補充する方向ですが…。例えばそもそもシャンプーという存在自体が皮膚と髪を同時に洗うという矛盾したもので…えーと長くなるのでシャンプーの話はまた別項でw

何でもそうですが、一番合うのは自前のもので皮脂膜もそうです。僕はそう思います。それを利用しながら足りない部分は補うイメージ。でもそのバランスが難しい。で、10年以上研究しています。貴女も好みだけではなくご自分の皮脂膜に出来るだけ合ったものを選びましょう。

 

わかめで生える?

はい。ちょっとあれこれっぽいですね(笑) お店でお客様に「髪を伸ばしたい」から始まり十中八九聞かれるご質問がこれです。これも結論から行きましょう。「何もしないよりはずっといいですが、体感できるレベルでは無いですよ」です。

えーと昔計算した事があって、確かに海草類には髪が生えてくるのに有利なアミノ酸が入っています。ただ、仮に1ヶ月後に体感できるレベル(いつもより早く生えたとかハリコシがあるような気がするなど)は例えばワカメから髪の必要栄養素的に計算していくと…毎日バケツ約1杯食べて何とか的な(笑)

それは無理ですよね。ココで言いたい事は何でもそうですが内部から必要な部分だけを変えたくても、摂食した時点で体全体に行くのでしっかりした摂食量が必要になるという事です。だったらサプリは…これも長くなるのでまたいずれ別項で。

ただ、何もしないより、そしてお菓子を食べるより、わかめは髪だけでなく体にもいいでしょう。なので喜んでオススメします。が、髪への過度の期待は禁物です(笑)

 

髪のデザインについての弊害

えーと。この項目は美容師としてはとても書きづらいのですが、ケアリストとしては書かずにはいられないので少しお付き合い下さい。

髪のデザイン。大切ですよね。デザインについては僕も大好きですがいずれ美容室のHPをリニューアルするのでそちらでお話しさせて下さい。

ここでは髪のケアという視点で。ここも結論から言うと、矛盾してるんです。美容室って。端的に誤解を恐れず言うと、容姿を綺麗にしながら髪を痛めている。ということです。18才でこの仕事を志してすぐ気付きました。ここでは主にパーマ施術やカラー施術などの薬液系のことで言っています。

もちろん薬液も時代と共に進化してきました。ですが、髪の鎧(キューティクル)を突破する時点でどうしても髪に負荷がかかるんですね。なのでダメージ0や逆に良くなる。なんて事は毛髪科学上無いと僕は思っています。

ただ、例えば美味しいと思う食事ほど体に悪かったりしますよね。で、自分の理想の綺麗に近づけば近づくほど髪には負担がかかるかもしれません。トリートメントもありますが、正直一度受けたダメージを完全に修復しきるものではありません。なので僕は独立してすぐにオリジナルメニュー(パーマ&カラー他)やオリジナルヘアケア商品の開発に着手しました。テーマは美容室&ホームケアで如何にダメージ0に近づけるか。です。他にも髪に詳しい真面目な美容師達はみんな同じ思いで日々努力を重ねていると僕は信じています。

僕が美容師だけどヘアケアまで作る理由としてお話ししました。要は綺麗な髪を維持するのに美容室だけでは来られない時間分どうしても足りない部分があると気付いたからです。勝手ですが。そしてお願いです。これを読んで美容室を嫌いにならないで下さい。ただ、貴女を綺麗にさせて頂きたい。その思いで美容師も毎日を一生懸命過ごしています。どうか美容師の声も少しだけ聞いてあげて下さい。

最後に。お目汚し大変失礼致しました。

 

…こんなところで。やっぱり長文になっちゃいましたね。初っ端からすみません(笑) あとは随時blogとして今まで書いた記事のストックが少しあるのでそれを皆さんのご意見を元に新しい記事を書いていきたいと思います。

今後ともよろしくお願い致します。